賃貸住宅にはさまざまな人が住んでいるため、騒音トラブルが発生する可能性があります。
生活音程度なら問題になることは少ないのですが、趣味などで発生する物音はトラブルの原因になりやすいようです。
そこで今回は、騒音トラブルを回避したい方に向けて、吸音材の種類と賃貸住宅で吸音材を使用する際の注意点をご紹介します。
賃貸住宅での防音対策に使用される吸音材の種類について
吸音材は住宅だけではなく、さまざまな施設で使用されています。
素材によって特徴が異なるので、それぞれの環境に合った吸音材を選ぶことが大切です。
そこで今回は、数ある素材のなかからポピュラーなものを3つご紹介します。
まずは断熱材として使用されることが多いグラスウールです。
グラスウールは非常に軽いガラス繊維の素材で、燃えにくい特徴があります。
実はこのグラスウールは断熱材だけでなく、吸音材としての役割もあります。
グラスウールはガラスを細かい繊維状にしたものであり、複雑に絡んだ繊維の間に空気の層があるため吸音性に優れています。
次に家庭で使用されることの多いウレタン素材をご紹介します。
ウレタン素材の吸音材はスポンジ状であることが多いため、柔らかく扱いやすい特徴があります。
リーズナブルな価格な上にデザインも豊富なので、後付けの吸音材として人気が高いです。
また、ハサミでも簡単に切れるので細かい場所にも適しています。
家庭で使用する吸音材としては、優秀な素材と言えるでしょう。
最後に使い勝手が良くコストパフォーマンスが優れたフェルト素材をご紹介します。
フェルト素材の吸音材は、ウレタン素材と同様に扱いやすい特徴があります。
布状であることが多いため、好きな形状にカットすることが可能です。
どの素材よりもコストパフォーマンスが良いため、費用を抑えたい方におすすめの素材です。
賃貸住宅での防音対策に吸音材を使用する際の注意点とは
賃貸住宅で吸音材を使用する場合、退去時に原状回復ができるよう事前の対策が必要です。
吸音材を壁に直接貼り付けて壁紙が剥がれてしまうなどのトラブルがあると、余計な出費につながるかもしれません。
そのようなトラブルを回避するためにも、吸音材を貼る前に、壁にマスキングテープや養生テープを貼ってカバーするのがおすすめです。
また、吸音材の貼りすぎにも注意が必要です。
吸音材を張りすぎてしまうと防音効果は高まりますが、反射音がなくなってしまうため違和感のある環境になってしまいます。
家具の配置なども考慮してから吸音材の量や貼る位置を検討しましょう。